文学・評論4

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闇の子供たち (幻冬舎文庫)
映画で「闇の子供たち」を見ました。私にも小学校2年生と4歳の姪がおります。小学生の姪と同じ年齢のお子様が大人のストレス解消のための道具のように扱われ、心や体が深く傷つけられ、病気やけがで弱くなり、動......
血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫)
本当に凄まじい小説でした。 多少の誇張はあるにせよ、こんな人間が実在したのかと疑いたくなる様な壮絶な生き様。徒党も組まず一匹狼を貫く姿勢は、潔ささえ感じられる。自分以外の人間は例え血を分けた子供達で......
血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)
妻の英姫に資金を用意させ、蒲鉾工場を立ち上げる金俊平。 それにしても英姫は生活力がありますね。 金俊平なんかと関わらなければ一財産築けたのではないでしょうか。 自分の子供たちにも昼夜を問わず働かせ......
闇の子供たち
幼児売春や臓器売買のことは知識として知っていたが、その実情はあまりにも酷いものだった。もちろん、本書は完全なフィクションである。だが、ここに描かれている惨状が醜く強調された絵空事だとは思えない。これ......
断層海流 (幻冬舎文庫)
売春婦として日本につれてこられたフィリピン女性の話から、最終章まで、登場人物が章毎に入れ替わり、それぞれの人生の裏と表が詳細に描かれています。時がたつのも忘れて、一気に読み上げてしまいました。また......
タクシー狂躁曲 (ちくま文庫)
誰でも一度や二度はタクシーに乗った事があると思いますが、そのタクシーを運転する主人公の繰り広げる生活は、読んでる人をどんどん引き込んで行きます。作者の「闇の子供たち」を読んで、他の作品も読んでみたく......
裏と表 (幻冬舎文庫)
本書は、金券ショップ「ラッキー」の立ち上げに始まり、 その店主の下に流れ込んだ人とカネの流れが、 いつしか濁流となり巨悪に通じていく様子が描かれた作品です。 前半は金券ショップを舞台に繰り広げられ......
カオス (幻冬舎文庫 や 3-16)
裏世界の実情がガクとテツの 2人の主人公を通してスリリングに表現されています。 陽の当たらない陰の社会で暮らしながらも、少しでも太陽を 求めて生きる人々の姿に感動を覚えます。 平和な日常のありが......
夜を賭けて (幻冬舎文庫)
映画は前半、金義夫が逮捕されるまでを描いている。そのことで、「アパッチ」と並ぶ本書のもうひとつのテーマである、大村収容所の実態が映画には全く出てこない。大収容所から帰ってきた金が、変わり果てた大阪兵......
修羅を生きる (幻冬舎アウトロー文庫)
大作「血と骨」の著者の半生記との事で、主人公を父にもった著者が、その後どのように父の影響をうけて半生をおくったのか興味を持ち、読んでみた。前半は「血と骨」の草稿という印象で、小説でなく、既に知った内......
異邦人の夜〈上〉 (幻冬舎文庫)
久しぶりに面白い作家に出会った。「血と骨」を読んで、あまりの生々しさに気分が悪くなった私であるが、この本はアレほど凄惨ではない。「血と骨」を読んだ、蒲鉾を食べる気がしないのだ...。それはさておき「......
異邦人の夜〈下〉 (幻冬舎文庫)
梁石日の著作の主題の多くは、「マイノリティ」と「人間の業」であると思われる。 本作にもそれは当てはまり、出稼ぎ外国人や在日韓国/朝鮮人といった登場人物が自らの過去に怯えたり、それでも現在を力強く生......
タクシードライバー日誌 (ちくま文庫)
人間は、移動する。移動するには必ず何かの理由がある。 そんな人間たちの足代わりとなるタクシーの車内には、当然様々な「理由」が交錯し、 多種多様な人間ドラマが展開される。 サラリーマン、水商売の女た......
終りなき始まり〈下〉 (朝日文庫)
男と女の壊れていく過程がなんとも苦くリアルではまります 上巻は、もたつく感じもしなくも無いですが、下巻の半ばまで読めば 後はスラスラ涙ポタポタでありました 思想の激しかった時の在日文化に理解があり......
アカペラ
ファン待望の復帰作。店頭で表題作の冒頭を読んでみると、いつも書き出しの見事なフミオさんにしては、すっと入ってこない文章。意図的に変わった文体を試してるんだろうとは思ったものの、正直大丈夫かなと心配し......
恋愛中毒 (角川文庫)
この本、本当に好きです。 淡々とした中に本当に人を愛しすぎて戻れない気持ち。 自分自身も経験しそうになった手前恐くなるほどでした。 とか言いつつ、もう10回以上読み返してしまう程、ハマった・・ 大好......
再婚生活
私の小説家の好き嫌いは「エッセイが面白い人」「小説が面白い人」に別れてしまう。 私は山本さんの小説が好きで、コバルトもの以外は全部読ませていただいているが、 彼女の場合「エッセイ」が小説の原動力にな......
プラナリア (文春文庫)
内面に欠損した部分があるために不可避的に周囲との齟齬を生じてしまう、数人の女性を主人公に据えた、いくつかの物語です。細部に読ませる工夫がいくつも仕込まれていて、読みながらかゆいところに手が届くような......
ブルーもしくはブルー (角川文庫)
二人の蒼子の話 感想は… ドッペルゲンガーは恐ろしい しかし 『女』はもっと恐ろしい… そんな恋愛ファンタジーでした 読みやすく面白かったです6、7年前に読んだのですが、読み返しても面白かった。......
日々是作文 (文春文庫 や 35-3)
恋愛、ひとり暮らし、お酒、直木賞受賞のときのエッセイなどもあります。 山本文緒さんの鋭い観察力に、何度も「なるほどー」と感心しながら読みました。彼女の本は小説しか読んだことがなかったのですが、雑誌な......
絶対泣かない (角川文庫)
いろいろな女性のガンバる姿に励まされます。 私は特に失恋から立ち直ろうと仕事に打ち込むデパート店員女性のお話が大好きです。 何回読んでも泣いてしまう。気持ちに共感してしまいます。 でも 『人間ガンバ......
そして私は一人になった (角川文庫 や 28-32)
山本文緒さんが離婚された30代前半の1年を日記形式でつづったエッセイ。 思えば私、山本さんのエッセイを読むのはこれが初めてでした。 こんな風に日々の暮らしをきちんと書き留められるだけでもすごいです。......
みんないってしまう (角川文庫)
電車の中や、部屋でゴロンとしながらさらっと読める内容です。 短編集の集まりで、あっという間に読み進めることができます。 内容も、「これってありえなくない?!」なんてことはなく、他人の私生活をちょっぴ......
あなたには帰る家がある (集英社文庫)
普通の(美しい)恋愛小説ではやはり終わらないのが山本文緒の本のような気がします。この作品も人間の醜さが鋭く描かれていると思いました。だけど、その中でも、ほんのちょっとだけでも「美しさ」を描いて欲し......
ファースト・プライオリティー (角川文庫)
一話一話、短めの短編集 チクリと毒 人生に対する倦怠 あまのじゃく 日常にふと感じる違和感 それでも時間は淡々と過ぎていく っていうかんじ。以前にも読んでたけどまた読み返してみました。 凄く短い小......
落花流水 (集英社文庫)
普通は読んだ後に「やりきれない」という感情がわく。 「なんなのだろう」この気持ちは、と本を投げる。 この作家のこれまでの作品とは、毛色が違う気がするからだ。 これは、「すべての執着を捨てよ」というテ......
シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)
たしかに心を蝕まれるには理由がある。 それは、身体的なことかもしれない。ましてや精神的なことであれば 直接的にかかわってくるはずである。 そんな、現代女性の一面をするどく切った短編集。 読み進めば進......
紙婚式 (角川文庫)
この作者の作品を読む度に思うのですが少しひねくれていません? 作者はあまり幸せではなかったのでしょうか?と思わずにはいられません。この本の中には、結婚生活の夢と現実・美しさや儚さが封じ込められている......
かなえられない恋のために (幻冬舎文庫)
そこにいるのは一人のごく平凡な女性だった。私と同じようなことを考え、同じようなことを求める一人女性。同世代の人間なのだという、連帯感のようなものを感じる。小説を読むだけでは分からなかった、「山本文緒......
そして私は一人になった (幻冬舎文庫)
「そして私は一人になった」 なんていいタイトルなんだろう!と思って手にとってみたら、山本 文緒さん著だったので迷わず購入。 普通に結婚して、思いもよらず離婚に至ってしまった、山本さんが孤独と向き合......
パイナップルの彼方 (角川文庫)
平凡なOL、鈴木深文をとりまく日常の物語 会社での人間関係、短大時代の友人との友情など 女性の身近な日常が描かれている 波風を立たせずに慎重に生活していたのに ほんの些細なミスから大きく生活が変わ......
群青の夜の羽毛布 (文春文庫)
物語中の、家族内で交錯する、憎悪そのものは壮絶だ。 その方向と程度は、各人で様々ではあるが、それを維持するエネルギーも凄まじい。 ただ、この家族が極めて特殊なケースかと言えば、必ずしもそうではない......
結婚願望 (角川文庫)
著者の考えが一本通っておらず、文中にも(カッコ)を乱用して意見を分散させている。もし、どんなに奇抜で同感できなくても、この著者に確固たる独身理由があったなら、もっと親身に読めたと思う。ただの幼稚で世......
きっと君は泣く (角川文庫)
いかにも女性に嫌われそうな主人公だけど 自分に正直なところには好感が持てる。 それにしてもこの方の本はみんなタイトルがいい。 誤解しないで頂きたい。 タイトルの「美しくなろうとしないから女ではなくな......
さぶ (新文庫)
学生時代以来、二度目の「さぶ」である。 そのときは、読後泣けて泣けて仕方なかった。 当時の自分が置かれた状況なども影響しているのだろうが、 本当のところ、なぜあんなにも泣けたのかはわからなかった。 ......
小説日本婦道記 (新潮文庫)
周五郎の作品のレビューを書こうと決意し、 小学館短篇シリーズ5作を投稿しました。 新潮文庫21冊を手元に揃え、うち20冊読破、 順々にレビューを増やそうと企んでいます。 女性として恥ずかしい......
町奉行日記 (新潮文庫)
周五郎の発刊する単行本で、私は個人的にこの作品が最高に好きです。 単行本タイトルにもなる「町奉行日記」は、ドラマ化もされてご存知の方もいるかもしれませんが、江戸から新規に赴任した町奉行が、壕外とい......
赤ひげ診療譚 (新潮文庫)
ここに登場する病人の中に、肉体的な病でなく、 トラウマや神経症が原因と思われるような 心因性の症状をかかえた人物が、幾人か登場します。 どれも最近になって広く身近に、問題視されるようになったものば......
人情裏長屋 (新潮文庫)
善人ばかりの山本周五郎の世界ファンタジーとはわかっていてもつい ほろりと泣かされる。無くしてしまった ものばかが描かれている世界は美しく 切ない 長屋ものを中心とした短編集。「おもかげ抄」 途中で、......
ながい坂 (上巻) (新潮文庫)
主人公のかたくなであるが、背筋を伸ばした生き方に感銘を覚えます。 最近は背を曲げ肩をすぼめることも多いのですが、読後には僅かながら 背筋が伸びた感じがします。 ラストの場面では、よく晴れた青空にむか......
ながい坂 (下巻) (新潮文庫)
今まで何度も挫折して読了出来なかっただけに、感慨ひとしおです。主人公の三浦主水正の半生を通して、人の世とは如何なるものか、人情とは如何なるものかを知ることが出来ました。 幼い心に刻まれた屈辱が、向......
日本残酷物語〈1〉貧しき人々のむれ (平凡社ライブラリー)
最近、書店を訪れると小林多喜二の「蟹工船」が平積みになっているのを見かけます。 さかんに叫ばれる「ワーキングプア」や「格差」という言葉が、近年にない生活実感を一般人に感じさせているのでしょう。 もは......
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)
始まりから引き込まれました。展開の速さ、出てくる人の多さ。 大変ですが、よみがいあります。宇乃という少女は不思議な力がありそうな設定ですね。どんどん、追い詰められ、命を落とす人が増えていく中で、一人......
艶書 (新潮文庫)
周五郎の作品のレビューを書こうと決意し、 小学館短篇シリーズ5作を投稿しました。 新潮文庫21冊を手元に揃え、うち16冊読破、 順々にレビューを増やそうと企んでいます。 たった今「艶書」の艶書を読み......
やぶからし (新潮文庫)
山本周五郎の小説は人生の一コマを拡大させ、そこに悲喜劇を生み出すものである。 その中で、芸術性と楽性を両立させる。そこが好きだ。 正直、若い時の小説は面白くないが、晩年の小説は深みがあって面白い。......
虚空遍歴 (上巻) (新潮文庫)
浄瑠璃ですとか、常磐津ですとかまったく趣味のない私で始まりには多少の戸惑いを感じましたが、どんどん物語りに引き込まれてしまいました。『実際に苦労をしてみろ。生きた生活を体験しろ。』身にしみます。勇気......
青べか物語 (新潮文庫)
ディズニーランドがあり高級住宅街のある浦安のイメージから程遠い浦安(本書では浦糟)がここにあります。本書でもかかれていますがこの本は著者が6年間過ごした当時の浦安のノンフィクションで実に方言なども忠......
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)
読み終えるのに何度となく前に戻り、もう一度読み返し、名前や出来事を確認しながら読みました。 自分の望みと違う世界に巻き込まれ、死をもって、なにもかも無くしてまで、そういう時代があったんだと、重苦しい......
樅ノ木は残った (中) (新潮文庫)
大切なこと重要ことほど、人に言えないものです。 武士社会とサラリーマン。あまり違いがない気がします。もしあるなら、愚痴が言える。憂さ晴らしが出来る。かな。武士はそんなことも許されなかったんじゃないで......
花杖記 (新潮文庫)
ここでは武家社会に生きづく武士道とそれを負って生きる人々を描いた作品を集めている。「武道無門」は、武士でありながらきわめて臆病な主人公がその臆病さ故に主君を救うはなしで昭和17年に発表された。当時の......
菊月夜 (新潮文庫)
収録作品は以下の通り。 「其角と山賊と殿様」(昭和9年) 「柿」(昭和14年) 「花宵」(昭和17年) 「おもかげ」(昭和18年) 「菊月夜」(昭和19年) 「一領一筋」(昭和21年) 「蜆谷」(昭......
日日平安―青春時代小説 (時代小説文庫)
表題作の「日日平安」は、「椿三十郎」の原作です。あの映画のユーモアの原点はこの原作で示された山本周五郎のものだと、改めて知ることになりました。 その他5編の短編が収められていますが、一番印象に残っ......
生きている源八 (新潮文庫)
すべて読みやすく、読後感の良い短編小説からなる本。ここでは本のタイトルにもなっている「生きている源八」について特に述べる。 山本周五郎作品の良いところは、人間味のあふれるところにあると思う。実際......
居酒屋ゆうれい (出文庫文芸コレクション)
優柔不断で、男としては少し頼りない荘太郎。そんな荘太郎を間に、亡き妻・しづ子と新妻・里子との3人のやりとりが面白い。お互いの気持ちがあっちにゆらゆら、こっちにゆらゆら。幽霊がでてくる話だが、怖いとこ......
イギリス通信―英国のカントリーサイドで
著者が滞在、というか住んでいたイギリス南東部のまちや歴史に関する文章と著者の日記的エッセイ。地図を片手に読みたい。出版業界の裏側や苦労も垣間見えたりして、個人的には後半の日記的部分がおもしろかった。......
魔女
ページを捲るのにドキドキするような本ではない。静かな気持ちの時向きの一冊。ぼんやりとした不安を孕んだお伽話のような「ジャック・オ・ランタン」が良かった。...
デンデラ野 (新潮文庫)
芥川賞候補になった「豚神祀り」「春のたより」と表題作の「デンデラ野」が収録されています。三作品とも家族関係の闇が軽やかなタッチで描かれています。また、どの作品も短いこともありますが話が終結しないまま......
ウィスキーボンボン
本当の意味でやまなし落ちなし意味なし 小説なのに… 世の中にはこんな家族もあるのでしょうか。他人のような、ただのルームシェアのような。物語の最初から最後まで淡々としすぎていて意図もつかめなかったし、......
江戸役者異聞
誰も憎まず誰も愛さず、わずらわしい人間関係から離れて飄々と、ただ鏡に映る美しい自分の顔に見惚れて時を過ごす。主人公田之助が選んだ孤独は、美の特権意識に支えられています。 しかし彼は難病におかされ、......
とける、とろける
性における女性の感性というのは、当然にして男には判らないのだが、 知りたいという欲求は歳を経るにつれ高くなるもの。 数編の短編は、そうした男の性的好奇心を意識して書かれたかのような 感がある。こう......
あなたへの日々 (集英社文庫)
唯川さんの本はほとんど読破しています。が、この本が一番心が動きました。ドキドキしました。 なんだかわかりませんが脚家になってこの本をドラマ化したいと思いました。そして、読み終わった後は暫くボーっとし......
恋せども、愛せども (新潮文庫 ゆ 7-11)
新潮文庫の100冊に選ばれていたので初めて手に取りました。 名古屋が舞台の一つなので、どういう描写があるかが気になりました。 3世代のそれぞれの生き方について記述している主題については、それぞれの考......
燃えつきるまで (幻冬舎文庫)
女性の心境はとてもよく分かる内容だけれど、相手の男性の別れると決断するまでの、そして別れてから新しい彼女ができ、別れた彼女の嫌がらせに対する気持ちなど視点を変えても読みたい。江國香織さんと辻仁成さん......
キスよりもせつなく (集英社文庫) (集英社文庫)
唯川恵さんのエッセイファンで、それから小説にも手を出して 初めて読んだ作品がこの本でした。 エッセイから想像する、イメージでかってに作品の雰囲気を 自分なりに作り上げていたせいでしょうか・・・ 読み......
LOVERS―恋愛アンソロジー (祥伝社文庫)
それぞれの作品が読みやすく、あまり深く考えることなくサラリと読む事が出来た。主人公たちとその恋人などをめぐる恋模様がたんたんと書かれているこの作品は、女性作家ならではの繊細さと鋭い感性をもって表現さ......
永遠の途中 (光文社文庫 ゆ 3-3)
タイトルに惹かれて読みました。が、偶然にも、今自分の考えてることとと、この小説の内容があまりにも似ていて、色々考えさせられました。 *************************** 女性の生き......
いつかあなたを忘れる日まで (新潮文庫)
この本は入院中に読みました。 たまたま、作者と同じ年齢の中年男性です。 非常に面白く読みました。 入院の退屈さを差し引いても、十分に面白い。 いろんなタイプのダメ男をズバリ切り捨てる。 その痛快さが......
肩ごしの恋人 (集英社文庫)
女性作家らしい二人の対照的な女性の心理描写が見事です。それだけに、リアルな状況として迫ってくるものがあります。もっとも、男性から見ると、どちらもちょっと勘弁して欲しいという女性ではあります。実際には......
ただそれだけの片想い―始まらない恋・終わらない恋 (集英社文庫)
一目惚れ、片思い、何も接点がなく、始まらない恋をしているときに、 「始まらない恋」の章を読みました。 初めての彼、別れ、失恋、初めての辛さ、 そのとき「終わらない恋」を読みました。 そのときその......
100万回の言い訳 (新潮文庫)
「恋愛をすると結婚したくなり、結婚すると恋愛したくなる」というキャッチコピーを見て気になって読みました。 結婚7年目に入った結子と士郎には子供がいない。マンションの火災によって別居することになっ......
一瞬でいい
幼い頃からの仲間だった4人は高校最後の思い出に、浅間山に登りました。その時起きた友の事故死によって、残された3人の31年間のラブストーリーが綴られている。3人共「あの時自分が・・・」という思いに押し......
病む月 (集英社文庫)
この短編集は〈マトモ〉な恋愛小説ではなさそうだったので、読む気になった。文庫になったので、というのもある。数年前に単行本で出た時にも実はちょっと興味を魅かれていたのである。題名から分かるように「病的......
愛しても届かない (集英社文庫)
彼女がいる人を好きになってしまい,どうしてもその人を手に入れたいともがく主人公. しかも,彼の彼女に近づいて,友達になり,はめてしう... そうまでしても欲しかった. 誰を敵にしてもいいから彼が欲し......
恋人はいつも不在 (集英社文庫)
少し物足りなさも残るけど、こんなに一気に読み干したのは、初めて。ラスト近く、涙こそ流れはしなかったけど、目がうるんだ。まるで梅雨みたく、ぐずぐずした気持ちを晴らすには調度いいのかもしれない。主人公の......
こんなにも恋はせつない (光文社文庫)
「まったくもって恋愛は割に合わない。割に合わないと知っていながら、どういうわけか人はまた、性懲りもなく恋愛に足を踏み入れてしまう」という唯川 恵さんのあとがきに惹かれて読みました。 まったくそのと......
明日はじめる恋のために (集英社文庫)
購入しました。 二時間くらいで・・いつのまにか、読んでしまいました。 唯川恵さんの本を読んだのは初めてでしたが、この人はとても言葉を自由に操る人だなと思いました。 実際恋を失って道を見失っていた私を......
人生は一度だけ。 (新潮文庫)
これを読む前に、「燃えつきるまで」を読んだんです。同じ作家とは思えない!!というのが正直な感想ですね。 とても優等生的な色合いが強いというか、しごく常識的というか… でも、唯川恵さんは、ふんわり......
愛には少し足りない (集英社文庫 ゆ 5-22)
集英社文庫のナツイチ、2008夏の一冊に選ばれていました。 集英社のWEBには、BOOKNAVI 書籍試し読みのサイトがあり、見出しの1ページ程度の本文が掲載されています。 芝木卓之から結婚を......
米百俵 (新潮文)
前半では、食べ物がなくて…ひもじくて…苦しくて…でも耐えて…という、庶民の苦しさをが見て取れる。とても「貧乏」なんていう自分が恥ずかしくなるくらい。 その上での、米百俵のお説教が後半で待っている......
路傍の石 (新潮文庫)
話としては「しろばんば」「次郎物語」と同じく一人の少年にライトを当てた小説ですが、この二作と違い、主人公吾一は時代(明治時代)をつらく生き、苦悩した少年だと思います。貧しさ故に奉公に出され、自分より......
心に太陽を持て (新潮文庫)
なぜこんなにも素晴らしい本なのに、誰もレビューを書いていないのか不思議なくらい。 運河を掘るお話、学者になりたいという夢を持つ少年のお話・・・・ 世界中の素晴らしい人の話が詰まった、素晴らしい短編集......
日本少国民文庫 世界名作選〈1〉 (新潮文庫)
『美智子皇后陛下子ども時代の読書の思い出』とういNHKの特集で紹介された本。皇后陛下は幼少期にどのような本を読まれていたのか・・・と興味津々で復刻版を購入しました。 『点子ちゃんとアントン』は懐かし......
真実一路 (新潮文庫)
「真実一路の旅なれど真実、鈴振り、思い出す」山本有三の真実一路の表題の横に書かれたこの文章に何故か心魅かれたのは中学一年生のときでした。あれから20年以上たった今、再びこの本を手に取って読む機会があ......
路傍の石 (偕成社文庫)
久々に教養小説とよばれるものを読みました。「努力や根性といった言葉にアレルギーを覚える」なんて調子にのって嘘ぶいていた自分が情けなくなりました。どんどん肩身がせまくなって、どうにも小さく小さくなって......
世界名作選〈2〉 (日本少国民文庫)
昭和初期に編集された少年少女のための文庫の中にある「世界名作選」の復刻版の2巻目である。復刻版ならではの良さは挿絵のタッチにあると思う。そういえば小学生だったころの国語の教科書や副読本にはこんな挿絵......
開港と維新 (日本経済史)
日本経済史を俯瞰するにあたり絶対に外せない岩波書店〈日本経済史〉シリーズの第3巻であり、1859-85年までの時代を取り扱っている。私は今般、生糸金融史を調べるにあたり本書に目を通したわけだが日本の......
世界名作選〈1〉 (本少国民文庫)
『美智子皇后陛下子ども時代の読書の思い出』とういNHKの特集で紹介された本。皇后陛下は幼少期にどのような本を読まれていたのか・・・と興味津々で復刻版を購入しました。 『点子ちゃんとアントン』は懐かし......
日本少国民文庫 世界名作選〈2〉 (新潮文庫)
昭和初期に編集された少年少女のための文庫の中にある「世界名作選」の復刻版の2巻目である。復刻版ならではの良さは挿絵のタッチにあると思う。そういえば小学生だったころの国語の教科書や副読本にはこんな挿絵......
潜在能力の科学
★この本は、潜在能力に関する本が数多くある中で、最新の科学者の研究成果を集めた本として、我が国としても、大変貴重なものであり、実際、本を手にとってみると、そのボリュームもさることながら、内容の深さに......
白昼堂々 (光文社文庫 ゆ 4-2 結城昌治コレクション)
デパートの屋上には必ず小さな遊園地があって子供たちが楽しみにしていた時代の話。 昔は有名なスリ、今はデパートの保安係をしている男が故郷の筑豊に帰り、くすぶっていた仲間たちを組織して、デパートの集......
暗い落日 (中公文庫 ゆ 2-21)
本書で、結城昌治こそ、わが国のハードボイルドの原点であることがわかる。 一人称視点からくる、ストーリーの強引さはやむをえないが、それを補って余りある出来である。 真木は、軽口をたたかない「沢崎」とい......
夜の終る時 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)
ミステリーファンを自認し、高村薫、原リョウにぞっこんでありながら 結城昌治の名も、作品も知らなかったことを恥じ入るばかりです。 <夜の終る時>はまさに秀逸としかいえない作品です。 二部構成になって......
ゴメスの名はゴメス (光文社文庫 ゆ 4-1 結城昌治コレクション)
もう40年以上前に書かれたスパイ小説であるが、 まったくその古さを感じさせない。 出てくる人間がみな胡散臭そうで、 ぐいぐい読ませる筆力はすごい。 決して飾らない文体であるが、 間違いなくハードボイ......
終着駅 (講談社文芸文庫)
没後10年も経過していないのにほとんどの本が絶版になってしまった結城昌治。戦後推理小説界に出現した鬼才であったのに。本書の他にせめて『軍旗はためく下に』、『暗い落日』、『白昼堂々』、『ゴメスの名はゴ......
志ん生一代〈上〉 (人物文庫)
落語が好きな著名人の話やエッセイのなかでよく紹介されていた「志ん生一代」がやっと復刊した。以前、朝日文庫の上巻を古書店で偶然に発見し、帰りの電車で読んだが、飲む打つ買うを地で行く志ん生の滅茶苦茶な生......
公園には誰もいない (講談社文庫)
探偵真木シリーズの第二段。本当に国産ハードボイルド作品では群を抜くオモシロさです。今回もある家庭の中に探偵が入り込み、隠れている暗い歴史をゆっくり溶かしていく。そこに犯罪の原因があり、事件のスタート......
志ん生一代〈下〉 (中公文庫)
上巻ではまったく売れなかった志ん生も、下巻に入って四十を過ぎたあたりから、徐々に売れ始める。だけど、何で売れ始めたのか?決定的な転機があったようには思えない。こればっかりは風向きっていうか、流れっ......
赤絵の桜―損料屋喜八郎始末控え (文春文庫 や 29-7)
表題作を含め短編5作の構成。 一作目と比べいささか主人公・喜八郎の活躍の場が少ないのが残念では ありますがその分、喜八郎の周囲の人物たちの心温まるストーリーが 全面に散りばめられています。 喜八郎......
深川駕籠 (祥伝社文庫)
登場人物が多いのに、まるでドラマを見ているように全部すっきりと入ってきました。 キャラが立っているからでしょうね。 主役の新太郎、尚平、脇を固める寅、源次、木兵衛、芳三郎、猪之吉・・・。 どのキャラ......
損料屋喜八郎始末控え (文春文庫)
若いけど先を見る嵋があり、話しをまとめあげ、一つの結論に導く。探偵小説みたいで、先が知りたくてたまらないです。人はいい面悪い面、両方あると、暖かく書かれていて、読んだ後も気持ちがいいです。時代物だけ......
あかね空 (文春文庫)
無器用なおふみ。口数の少ない永吉。周りの力添えで、京豆腐が根づく様は、みんなが力を合わせないと乗り越えられないよ。と言われているますね。 直木賞を取られたすぐに、一度読ませてもらい、二度目。 ストー......
峠越え (PHP文庫 や 40-1) (PHP文庫 や 40-1)
食べることや暮らすことに日々悩みながら暮らす人には、毎日が峠越えのような気がします。 山本さんの作品は、器量を人の出会いや、助け、腹の括りかたなどから、大きくしてゆくお話が多いですね。 途中から、厳......
大川わたり (祥伝社文庫)
しくじっても人間として筋を通したり、嘘をつかなかい、自分を戒めるなど、謙虚さや学ぶ姿勢がある人は、助けてくれる人が表れ、なにくれと起こる事を乗り越えていける。 山本さんの書きたい事、少しはわかった気......
だいこん (光文社文庫)
女性の生き方バイブルとも言えます。現在にも役立つと思いました。山本一力と浅田次郎の共通点と思うのは、一つの小説の中で、幾つもの時代が重層的に語られて行くところかも知れない。 浅田氏は、大胆かつ、細か......
菜晴れ
5歳の女の子の話だがよく聞き分けて頭も良い。読んでいてもこれが5歳?と 思ってしまう。5歳10歳と節目節目に事件が起きるが事件が起きても暗くならず さらっと読める。思わず全部一気に読んでしまった五才......
蒼龍 (文春文庫)
作者のメジャーデビュー作ともいえる「蒼龍」を含む、5編の短編集。 「蒼龍」はオール読物新人賞受賞作だが、文体がべらんめぇ調の話し言葉で書かれているため、ちょっ読みづらい。 『職人てえのは〜』『茶碗......
はぐれ牡丹 (時代小説文庫)
時代小説だけど、アクション物で、一乃という女性というか、女の思い込みの力がテンポを上げ、軽く読んでしまった気分です。 ちょっとわかりにくかった場面もありましたけど、面白いて良かったです。一乃、鉄幹、......
草笛の音次郎 (文春文庫)
任侠の世界は今のやくざな世界と同じ?なのですか?その辺りが今ひとつわからないです。(>_...
梅咲きぬ (文春文庫 や 29-6)
山本さんの数々の作品でキラリと光る江戸屋の女将秀弥さんがついに主役で登場。 小さいときからやっぱり賢い。だけでなくけなげ。 ファン待望の一冊! 人は人になるのではなく、多くの人の手によって、人にし......
いすゞ鳴る
今回は、江戸と室戸岬のつながりという非常に距離感のある読み物で展開されているので、ワクワクした。出だしは本当に一力節が良く聞こえてきた。江戸での安政の大地震から、土佐の鯨取りとオムニバスのように、刻......
人間力を養う生き方
50年にわたり清掃の実践を続けている鍵山秀三郎と、直木賞受賞の小説家山本一力の対談本です。 2人の仕事と人生、生き方等について書かれています。 《本書には、鍵山氏の箴言が詰まっている。》と山本一......
辰巳八景 (新潮文庫 や 54-2)
山本さんが書くからでしょうか。 短編ながらも、主人公たちは自分の心の奥をしっかり見つめ、自分にそぐわない現実も、気持ち良く受け入れ生きようとしています。すがすがしさも感じました。でも、すがすがしいよ......
SUN教科書Javaプログラマ(SJC-P) (SUN教科書)
私は経験者なので、あまり抵抗無く読めました。 章毎に問題が載っていますが、実際の試験はこの問題よりも難しいです。 ただ、しっかりとこの本を1冊暗記ではなく「理解」すれば、難問が出ても大丈夫だと思いま......
かくし味は、しょうゆ―東京育ちの家庭料理
いい本です。山本道子さんのお店に行ったことはないのですが、昔、山本さんが書かれた「お菓子の香りにつつまれて」というエッセー本(昭和55年)は、子供の頃から私にとって料理のバイブルでしたので、この本に......
卵・乳製品を使わないケーキ―タルト スポンジ菓子 パイ ムース プリン 焼菓子 (旭屋出版MOOK)
工夫をすることで、すごくおいしく出来るのだなあと思いました。 代用品を使うだけではなく、それを補う工夫も考えられて作られています。 卵や乳製品を使わないクリームとして、豆乳クリームや、豆腐クリーム、......
ベティさんの庭 (新潮文庫 や 11-1)
『ベティさんの庭』は、洗礼を受けた後ベティというクリスチャンネームをもらって外国に嫁いだ日本人、柚子の物語である。これからこの本を読もうとしている方のために詳しい内容の紹介は差し控えておくが、私は読......
いじめの時間 (新潮文庫)
7人の作家による7編の短編集。タイトルが示すようにそれぞれが「いじめ」を題材にした作品はそれぞれがやはり「重い」のひとこと。いじめられる側、いじめる側、いじめられる側の友達、それぞれが主人公となった......
命 (新潮文庫)
生まれてくる命と、死んでいく命の2つの視点で、 生きることを描いた実話。 正直、いまでも柳美里さんは好きな作家ではないが、 この本だけは正直に良いと思った。 私記のわりにストーリーの展開が激し......
声―命四部作〈第4幕〉 (新潮文庫)
四部作の第三部までは、作者の生き方や考え方にはまったく共感でいない部分は多いものの命の終わりと始まりに立ち向かう物語としてある種の説得力を持っていた。しかしこの第四部は、それまで明かされなかった事実......
en-taxi (ODAIBA MOOK)
表紙の上段、そして下段を見ただけでもつい買いたくなってしまう雑誌。文学や文壇に興味がない人でも楽しめ、興味関心のある人ならばかなり面白く読めるはず。また、先日、村上春樹が「ライ麦畑でつかまえて」を翻......
en-taxi No.2 (SUMMER 2003) (2) (ODAIBA MOOK)
リリーフランキーさんの「卒業旅行」という文章が、とても心に残った。美大出身であり、個性を求めるギトギトした人たちに囲まれて暮らした彼の「誠実さ」が、ヒシヒシと伝わってくる。彼の、大竹伸朗に対する「......
en-taxi No.8 (WINTER 2005) (8) (ODAIBA MOOK)
真っ赤な地に磯崎新の全身像の表紙。はじめて500円出して購入しました。福田和也との中国での行動がレポートされてますが、ほとんどが「何を食べるか」という話題。また、後ろのほうに針子とらという会社員の人......
石に泳ぐ魚 (新潮文庫)
また同氏がえらく絶賛しているので、読んでみたが私には主人公の思いに共感できなかった。というか、これは私が未熟者のためか、文章がまどろっこしくて読みにくかった。この作品が裁判によって出版停止という事態......
自殺 (文春文庫)
タイトルだけを見るとネガティブな感じがするかもしれない けれど、内容は安易に自殺を誘発するものではない、と思う。 生きていくためにも自分の死に際を設定する、という作者の 考えかたは何となく分かるよう......
向日葵の柩
私はこの戯曲が平成三年、在日系の劇団新宿梁山泊により 上野不忍池水上音楽堂の特設劇場で上演されたのを観ている。 在日系の作家の作品が、在日系の演出家と役者を通じて 上演されるというそのリアリティに......
石に泳ぐ魚
この小説は差止め裁判になったという話題性から、興味本位に読まれると、本質を見失うかもしれません。 在日、血族、祖国、孤独、虚無、セックス、芸術など 主題がコラージュ風に散りばめられ物語は展開していき......
家族シネマ (講談社文庫)
10年も経って(現在2008年)ようやく柳の作品を手に取った。自分のマイ・ペースぶりは別に心配していないが、奇妙なことを感じる。作品のことは何一つ知っていなかったということだ。比較するが、鷺沢萠のデ......
言葉のレッスン (角川文庫)
最初に本や雑誌から美里さんが引用した格言?があり、それに因んだ2〜3ページのエッセイでつづられたエッセイ集。内容は当たりもあれば外れもあるというところ。美里マニアじゃないと楽しめないかも。でも、さす......
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